横浜を出た飛鳥Ⅲが駿河湾をゆっくり南下し、7月19日(日)の朝8時、清水港・日の出埠頭に着きます。折り返してふたたび横浜へ発つのは同じ日の17時。日本のフラッグシップで巡る旅の、ちょうど真ん中に置かれた清水の一日です。

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時刻表の上では停泊は9時間。ただ、下船と再乗船の手続きに前後を取られるので、街で自由に動けるのは実際には7〜8時間と見ておくのが現実的です。とはいえ、この時間があれば清水と静岡の「芯」の部分はしっかり味わえます。金色に輝く国宝社殿の久能山東照宮、二千年前の弥生の集落が立ちあがる登呂遺跡、水揚げされたばかりのまぐろをのせた海鮮丼、そして国民的アニメのふるさとでもあるエスパルスドリームプラザ——歴史も食も、駆け足ではなく一つひとつ楽しめる長さです。

このページは、その7〜8時間をできるだけ濃く過ごしていただくための、地元からの案内です。真夏の清水で、何を見て、何を食べて、どう歩くか。順を追ってお伝えします。


この記事を書いた人

清水港クルーズガイド運営者

静岡市在住。清水港で、国内外の来訪者と地域の人々が交流する「清水クルーズ祭り」の企画・運営を行うなど、クルーズ旅行者と地域の人々をつなぐ活動に取り組んでいます。

クルーズ旅行者や地域の方々と接する中で感じたのは、限られた寄港時間を楽しむためには、「どこへ行くか」だけでなく、「移動にどれくらいかかるのか」「予約なしでも利用できるのか」「当日営業しているのか」といった、具体的で新しい情報が重要だということです。

このサイトでは、清水港からのアクセス方法や観光スポット、イベント、飲食店、モデルコースなどを、現地で活動する立場から分かりやすく紹介しています。

ガイドブックだけでは分からない清水・静岡のリアルな情報をお届けし、皆さまの寄港日がより楽しく、思い出深い一日になることを目指しています。


1. 寄港日の基本情報

まずは、2026年7月19日の寄港スケジュールを一目で確認できるよう整理しました。

項目 詳細
寄港日 2026年7月19日(日曜日)
入港時刻 08:00
出港時刻 17:00
スケジュール上の停泊時間 約9時間
実質的な観光可能時間 約7〜8時間前後
着岸場所 清水港 日の出埠頭
前の寄港地 横浜
次の寄港地 横浜

7月19日は、夏真っ盛りの清水港への入港となります。静岡の7月は最も暑さが厳しくなる時期で、海沿いの清水では蒸し暑い日が続きます。日本の学校は7月下旬から夏休みに入りますが、7月19日時点ではまだ週末の観光客が中心で、観光地は比較的スムーズに回れることが多いです。ただし7月の週末は地元のイベントや行楽客で賑わうスポットもありますので、早めの行動を心がけてください。

また、7月は清水みなと祭り(例年7月末〜8月初開催)の準備が始まる時期でもあり、港周辺が活気づいてきます。夏の清水港は、真っ青な駿河湾と緑豊かな日本平のコントラストが美しく、短い滞在でも清水の夏らしい景色をたっぷり楽しんでいただけます。


2. 2026年7月19日の天気と服装

静岡県の7月は、梅雨明け前後の蒸し暑い季節にあたります。最高気温は30℃前後に達することが多く、最低気温も25℃前後と熱帯夜になるケースが珍しくありません。湿度が高いため、体感温度はさらに高く感じられる日が多い時期です。7月中旬は梅雨明け直後の不安定な天気が残りやすく、晴れ間があっても突然のにわか雨や蒸し暑い霧雨が降ることがあります。

服装は、汗をよく吸う薄手・速乾性のある素材がおすすめです。長時間屋外を歩く場合は、日焼け止め・帽子・サングラスが必需品です。コンパクトな折りたたみ傘や、雨が降っても蒸れにくいレインウェアも持っておくと心強いでしょう。屋内施設(博物館や商業施設)では冷房が効いていることが多いので、薄手のカーディガンや上着を一枚バッグに忍ばせておくと快適に過ごせます。履き物は、雨に濡れても滑りにくいソール付きのものが安心です。

注意: こちらの記事は寄港日の数日前に公開しているため、まだ正確な当日予報が出揃っていないタイミングで執筆しています。気象庁や各種天気予報サイトでは、寄港日の3日前ごろから精度の高い予報が出始めますので、ご出発前に必ず最新の情報をご確認ください。寄港日の朝、清水港の天気を 「Shimizu, Shizuoka weather」 で検索すれば、英語の予報も簡単に確認できます。


3. 清水港から市内・観光地への移動手段

清水港からの各交通手段を、料金の仕組みと支払い方法、運行頻度に分けてまとめました。8時から17時までの9時間を思いどおりに動きたい方には、待ち時間ゼロで出発できるタクシーがおすすめです。

🚕 タクシー(いちばん自由がきく・おすすめ)

寄港に合わせて日の出埠頭に待機する静鉄タクシー
寄港に合わせて日の出埠頭に待機する静鉄タクシー(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

日本平や久能山東照宮など、公共交通では行きづらい場所までひとまとめに回れるのが最大の強みです。グループで割り勘にすれば、1人あたりの負担は意外と手頃におさまります。

  • 【乗り場】クルーズ船の入港に合わせて、日の出埠頭に客待ちのタクシーが待機します。見当たらない場合は、港ターミナル内の観光案内所で呼んでもらえます(静鉄タクシー配車センター 054-281-5111)
  • 【料金の仕組み】メーター制です。初乗り700円(1.17kmまで)、以後285mごとに100円ずつ加算されます。信号待ちや渋滞中も時間で加算されます。乗車前に「◯◯までいくらくらい?」と概算を聞いても失礼にはあたりません
  • 【貸切という選択肢】時間制の貸切は普通車1時間7,700円。観光タクシープラン(静鉄タクシー)は4時間30,800円〜で、4人で乗れば1人あたり約7,700円です。行きたいスポットのリストを見せて、ルートは運転手さんと相談を
  • 【支払い】現金とクレジットカードが確実です。交通系ICやQR決済は車両によって対応が違うため、使いたいときは乗車前に確認してください。チップは不要です
  • 【言葉】日本語のみのドライバーが大半ですが、この記事のスポット名(日本語表記付き)をスマホで見せれば十分伝わります

🚌 無料シャトルバス(港と清水駅を結ぶ・意外と知られていない味方)

JR清水駅みなと口(東口)のロータリーと東海道線の車両
JR清水駅みなと口(東口)のロータリーと東海道線の車両(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

清水港には無料バスが2種類あります。乗り場が違うので、区別して覚えておくと迷いません。

① エスパルスドリームプラザの無料シャトルバス(通年・誰でも乗れる)

エスパルスドリームプラザとJR清水駅を結ぶ赤い無料シャトルバス
エスパルスドリームプラザとJR清水駅を結ぶ赤い無料シャトルバス(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

ドリームプラザ〜静鉄新清水駅前〜JR清水駅みなと口を約8分で結びます。乗り場は日の出埠頭ではなく、埠頭の隣にあるドリームプラザのバス停です。

  • 【料金】無料です。買い物客でなくても乗れます
  • 【頻度】平日は30分間隔(ドリームプラザ発 毎時00分・30分)、土日祝は15分間隔(毎時00・15・30・45分)
  • 【始発・最終】ドリームプラザ発は10:00始発・22:20最終。JR清水駅みなと口発は9:45始発
  • 【注意】朝10時前は動いていません。早朝入港の日は、朝いちばんの移動にはタクシーか徒歩を選んでください

② 寄港日だけ出る、クルーズ客向けの無料シャトルバス(船会社の手配)

寄港日シャトルバスを運行するイハラ観光の車両
寄港日シャトルバスを運行するイハラ観光の車両(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

寄港日には、日の出埠頭の目の前から新清水駅・JR清水駅方面へ向かう無料バスが出ることがあります。船を降りてすぐ乗れるのが①との最大の違いです。2026年8月16日のセレブリティ・ミレニアム寄港時は庵原観光バスが運行していました(編集部が現地で確認)。運行の有無・時刻・行き先は寄港ごとに異なります。船内の案内か、下船後に埠頭の係員へ確認してください。

⛴ 水上バス(海の上から富士山を眺めながら移動)

日の出の①番のりば(三保方面行き)に停泊する清水港水上バス
日の出の①番のりば(三保方面行き)に停泊する清水港水上バス(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

日の出のりば(ドリームプラザ前)から、三保方面と江尻(河岸の市方面)を結ぶ小さな船です。デッキから港を眺める10分あまりも、立派な清水観光のひとこまです。

  • 【料金の仕組み】1区間一律で大人1,000円・小学生500円です。日の出→三保は約15分、日の出→江尻は約10分
  • 【頻度】1日7便。予約はできず、先着順の乗船です。休日は利用者が増えやすいので、早めに乗り場へ向かうのが賢明です
  • 【買い方】乗船券は乗り場で購入します
  • 【欠航について】港内の航路なので欠航はまれですが、台風などの荒天時は運休することがあります。当日の運航は乗り場か電話(054-353-2222)で確認を

🚏 路線バス(三保方面の定番・しずてつジャストライン)

三保松原へ公共交通で行くなら「三保山の手線」です。清水駅前から三保松原入口まで440円・約25分。

  • 【頻度】日中はおおむね毎時3〜4本
  • 【乗り方の仕組み】後ろのドアから乗り、降車時に前方の運賃箱で支払う後払い方式です。Suica・ICOCAなど全国相互利用の交通系ICカードは、乗車時と降車時にタッチするだけでOK
  • 【現金の場合】車内の両替機は硬貨と千円札のみ対応です。高額紙幣しかないなら、乗る前にコンビニなどで崩しておくと安心です
  • 【注意】港から清水駅前バスターミナルまでは、無料シャトルバスか徒歩での移動が必要です

🚃 電車(静岡市中心部へ)

静岡おでんの青葉横丁や駿府城公園など、静岡駅周辺へ向かうならこちらです。おすすめモデルルート「雨でも充実!屋内スポット巡りコース」の静岡市中心部パートも、この電車で移動します。

  • 【JR東海道線】清水駅→静岡駅は240円・約12分。日中は毎時3〜4本走っています
  • 【静岡鉄道(静鉄電車)】新清水駅→新静岡駅は350円・約23分。約8分間隔の高頻度運転なので、休日で人が多い日でも待ち時間はわずかです
  • 【支払い】どちらもSuica・ICOCAなど交通系ICカードが使えます。クレジットカードのタッチ決済での乗車には対応していないので、ICカードか現金できっぷを購入してください
  • 【港から駅まで】清水駅・新清水駅へは無料シャトルバスの利用が便利です

🚶 徒歩(港のまわりだけなら十分)

  • エスパルスドリームプラザ:埠頭のすぐ隣です(徒歩1〜3分)
  • 清水魚市場「河岸の市」:約1.3km・徒歩15〜20分。水上バスで日の出→江尻(約10分)に乗れば、降りた目の前が河岸の市です
  • JR清水駅:約1.5km・徒歩20〜25分。無料シャトルバスの利用をおすすめします
  • 静鉄新清水駅:約1km・徒歩15分前後

埠頭のすぐ隣にあるエスパルスドリームプラザの外観。観覧車「ドリームスカイ」が目印です。静岡の名物グルメや海産物、お土産がそろうショッピングモールで、徒歩1〜3分で着きます
埠頭のすぐ隣にあるエスパルスドリームプラザの外観。観覧車「ドリームスカイ」が目印です。静岡の名物グルメや海産物、お土産がそろうショッピングモールで、徒歩1〜3分で着きます(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

4. おすすめモデルルート「雨でも充実!屋内スポット巡りコース」

「9時間もあるけれど、雨の日にどこへ行けばいいの?」そんな方に向けてご提案するのが、このコースです。7月中旬の清水は蒸し暑く、にわか雨や霧雨が降ることも珍しくありません。そこで今回は、雨に強い屋内・半屋内の観光スポットを中心に、清水・静岡の「王道」をしっかり味わえるプランをご用意しました。

国宝の極彩色社殿が印象的な久能山東照宮は、社殿がすべて屋根で覆われており、雨天でも見ごたえ十分。続いて清水港近くの河岸の市でまぐろ丼のランチ、さらに約2,000年前の弥生時代が甦る登呂遺跡・登呂博物館へ。最後は港直結のエスパルスドリームプラザでお土産とちびまる子ちゃんランドを楽しんで、余裕を持って帰船する、という流れです。雨の日でも、清水・静岡の歴史・グルメ・文化を一日でまとめて楽しめるコースです。

タイムスケジュール

時刻 スポット 内容 目安時間
08:00 日の出埠頭 下船・観光案内所でタクシー手配 30分
08:30 〔移動〕 タクシーで静岡駅経由バス乗り場または日本平へ 約45〜55分
09:15 日本平 バス/タクシーで日本平着。ロープウェイ乗り場へ 15分
09:30 久能山東照宮 ロープウェイで久能山東照宮へ(5分)。社殿・博物館を見学 90分
11:00 〔移動〕 ロープウェイで日本平に戻り、タクシーで登呂遺跡へ 約40分
11:40 登呂遺跡・登呂博物館 弥生時代の暮らしを体験・博物館見学 75分
12:55 〔移動〕 タクシーで清水港方面・河岸の市へ 約25分
13:20 河岸の市(まぐろ館) まぐろ丼でランチ 60分
14:20 〔移動〕 徒歩でエスパルスドリームプラザへ 約15分
14:35 エスパルスドリームプラザ ちびまる子ちゃんランド・お土産ショッピング 105分
16:20 〔帰船〕 ドリームプラザから日の出埠頭へ徒歩(5分)。余裕を持って帰船
16:30 日の出埠頭 帰船・再乗船手続き
17:00 飛鳥Ⅲ出港 横浜へ

予算目安:約7,000円〜/人(タクシー・ロープウェイ・入場料・食事込)


久能山東照宮

楼門から見下ろす久能山東照宮の境内
楼門から見下ろす久能山東照宮の境内(Motokoka / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

徳川幕府の礎を築いた初代将軍・徳川家康公を祀る、日本で最初に建てられた東照宮です。極彩色の国宝社殿は、鮮やかな彫刻と金色の装飾が雨に濡れてもその美しさを失わず、むしろ色彩がしっとりと際立って見えます。日本平からロープウェイ(約5分)でアクセスするルートが一般的で、空中散歩気分で移動できます。社殿(700円)と博物館(600円)の共通券(1,200円)がお得です。博物館では家康公ゆかりの品々を展示しており、英語の解説もひと通りそろっています。

清水魚市場「河岸の市」(まぐろ館)

海鮮珍味専門店「海鮮組」の店頭。海外からの客も並ぶ
海鮮珍味専門店「海鮮組」の店頭。海外からの客も並ぶ(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

清水港で水揚げされたまぐろを、その場で味わえる鮮魚市場が「まぐろ館」です。まぐろ丼はもちろん、刺身の盛り合わせやまぐろのステーキなど、メニューは幅広く揃っています。屋内施設のため雨の日でも食事を快適に楽しめます。英語メニューを用意している店舗もあり、はじめての方でも注文に困りません。港から届いたばかりのまぐろの脂の乗り方は、実際に口にしてみるとよくわかります。

登呂遺跡・登呂博物館

約2,000年前の弥生時代の集落跡として、国の特別史跡に指定されている遺跡公園です。復元された竪穴住居や高床式倉庫、当時の水田を歩きながら、日本のルーツとも言える農耕文化に触れることができます。博物館2階(300円)では出土した土器や農具の展示を通じて、弥生人の生活がリアルに伝わります。英語対応パンフレットも整備されており、日本史に興味のある方には特におすすめです。屋内中心の見学ルートなので、雨天でも十分楽しめます。

エスパルスドリームプラザ

清水港に隣接する複合商業施設で、観光・グルメ・ショッピングがひとつ屋根の下で楽しめます。清水が生んだ国民的アニメ「ちびまる子ちゃん」のテーマパーク「ちびまる子ちゃんランド」(入場料別途800円〜)では、懐かしいキャラクターたちに会うことができます。「清水すし横丁」では、港直送のネタを使った本格的な寿司を味わえます。お土産選びにも便利で、わさびグッズや桜えびの加工品、静岡茶など地域色豊かな商品が揃っています。雨の日に最適な屋内スポットです。


2026年7月19日(日曜日)の営業状況

  • 久能山東照宮:年中無休・9:00〜17:00営業。日曜日は通常通り開館。
  • 久能山東照宮ロープウェイ:原則毎日運行。強風・雷時のみ運休。当日の運行状況は事前確認を。
  • 河岸の市(まぐろ館・いちば館)水曜定休のため、日曜日は営業。ただし一部店舗の営業時間は異なるため注意。
  • 登呂遺跡(野外):24時間開放。
  • ⚠️ 登呂博物館:月曜・祝翌日・年末年始が休館。日曜日は開館(9:00〜16:30)。
  • エスパルスドリームプラザ:ショップ10:00〜20:00、レストラン11:00〜21:00。日曜日は通常営業。
  • ちびまる子ちゃんランド:営業時間は店舗により異なりますが、日曜日は基本的に開館。公式サイトで最新情報をご確認ください。

⚠️ 夏休み・混雑の注意: 7月19日(日曜日)は、学校の夏休み直前にあたります。特にエスパルスドリームプラザやちびまる子ちゃんランドは家族連れで混み合うことが予想されますので、早めの行動を心がけてください。久能山東照宮のロープウェイは待ち時間が発生することもあります。


5. 2026年7月19日に開催中の地元イベント

7月19日は、静岡の夏が本格的に動き始める時期です。清水・静岡エリアでは、夏祭りや花火大会など各種イベントの開催が増えてくる季節ですが、今回の寄港日時点で確認できた特定のイベント情報はございません。

ただし、夏の清水港周辺では地元の市場や商業施設で季節限定のフェアが行われていることが多く、現地の観光案内所や商業施設の掲示板で最新情報をご確認いただくことをおすすめします。下船後すぐの観光案内所(港ターミナル内)では、英語対応スタッフがその日開催中のイベントについてもお答えしてくれますので、ぜひ立ち寄ってみてください。


6. 清水・静岡の名物グルメ

清水・静岡エリアは、日本でも屈指のグルメスポットです。寄港日にぜひ味わっていただきたい名物をご紹介します。

料理 場所 価格目安 ポイント
まぐろ丼 河岸の市・まぐろ館 ¥1,000〜2,500 清水港直送の新鮮まぐろ。英語メニューあり
清水産まぐろの寿司 清水すし横丁(ドリームプラザ内) ¥1,500〜4,000 港から徒歩5分の最寄り寿司スポット
桜えびのかき揚げ 由比漁港エリア(車25分) ¥800〜1,500 秋漁期(10〜12月)・春漁期(3〜6月)が旬。7月は端境期
静岡おでん 青葉横丁(静岡市中心部) ¥500〜1,500 黒はんぺん・牛すじ・だし粉が特徴。夜営業中心
海鮮丼・まぐろのたたき いちば館(河岸の市) ¥500〜2,000 テイクアウトも充実。お土産にも最適
わさびソフトクリーム 清水港周辺各所 ¥300〜600 静岡は日本一のわさび産地。独特の風味がクセになる
しらす丼(生しらす) 清水・由比エリア ¥1,000〜2,000 夏が生しらすの最盛期。駿河湾の新鮮な恵みを堪能

特にお伝えしたいのが、7月ならではの旬の味覚、生しらすです。駿河湾は日本有数のしらす漁場として知られ、水揚げ直後の生しらすは半透明でふんわりと柔らかく、口の中でとろけるような食感が特徴です。鮮度が命のため、産地でなければなかなか出会えない一品です。清水近くの飲食店や河岸の市でも提供されていますが、水揚げがない日は出せないこともあります。店頭で確認するか、「生しらすはありますか?(Do you have fresh shirasu today?)」と一声かけてみてください。海の幸が豊富な夏の清水だからこそ味わえる、季節限定の一皿です。


7. 安心して観光を楽しむための実用情報

Wi-Fi

清水港ターミナル内では無料Wi-Fiをご利用いただけます。エスパルスドリームプラザにも施設内無料Wi-Fiが整備されています。また、清水港周辺や市内のセブン-イレブン・ローソン・ファミリーマートなど全国チェーンのコンビニでは、無料Wi-Fiが利用可能です。通信の安定を重視される方には、日本の空港で購入できるプリペイドSIMカードの事前準備をおすすめします。

支払い方法

日本では現金が基本の店舗が多く、特に小規模な飲食店やタクシー、地元の市場では現金のみのケースがあります。エスパルスドリームプラザや河岸の市の大型店舗ではクレジットカード(Visa/Mastercardが最も広く使えます)が利用可能です。AmexやDinersは使えない店舗が多い点にご注意ください。港近くのコンビニ(セブン-イレブン)内にセブン銀行ATMがあり、海外発行のカードでも引き出せます。一人あたり3,000〜10,000円の現金を手元に用意しておくと、観光がスムーズです。

交通系ICカード

清水市内のバスやJR電車はSuica・ICOCAなどの交通系ICカードに対応しています。港近くのコンビニやJR清水駅で購入可能です。現金でも乗車はできますが、小銭が出ない場合もあるため、あらかじめ小銭を準備するか、ICカードの活用をおすすめします。

言語サポート

清水港ターミナル内の観光案内所および清水駅の観光案内所では英語対応のスタッフが常駐しています。エスパルスドリームプラザや河岸の市の主要店舗では英語メニューやスタッフが対応しています。三保松原の観光案内所「みほしるべ」でも多言語案内パンフレットが入手できます。タクシーは基本的に日本語のみですが、Google翻訳(カメラ翻訳機能が便利)を積極的に活用してください。

観光案内所

  • 清水港旅客船ターミナル内観光案内所:下船後すぐにアクセス可能。タクシー手配・地図配布・観光相談に対応。
  • 清水駅観光案内所:港から徒歩約15分。JR清水駅コンコース内にあり、英語対応スタッフが常駐。

緊急連絡先

用途 番号
警察 110
救急・消防 119
静岡市観光案内(英語) 054-221-1173
タクシー(静鉄タクシー) 054-285-1212

8. 船への帰り方

飛鳥Ⅲの出港時刻は 17:00 です。16:30までに日の出埠頭へ戻ることを目標に、逆算して観光の終わり時間を設定してください。市内から港への移動には予想外に時間がかかることもありますので、余裕を持った行動が大切です。

帰り道を調べる際は、Google マップで 「Shimizu Port Hinode Pier」 または 「清水港 日の出埠頭」 と検索すると現在地からのルートを確認できます。市内で迷われた場合は、タクシーの運転手に 「清水港 日の出埠頭(Hinode Pier)」 とお伝えください。スマートフォンでこの文字を見せるだけでも伝わります。

エスパルスドリームプラザから日の出埠頭へは徒歩約5分と非常に近く、最終的な帰船前の立ち寄りスポットとしても最適です。JR清水駅から徒歩の場合は約15分かかりますので、16:00には駅を出るよう心がけてください。暑い季節ですので、帰り道の水分補給もお忘れなく。


9. 飛鳥Ⅲについて

清水に着いた飛鳥Ⅲは、郵船クルーズが運航する日本のフラッグシップです。総トン数52,200トン、日本籍の客船としては最大級。飛鳥Ⅱの後を継いで就航した三代目で、「日本らしいラグジュアリー」——海の上でこそ映える日本のおもてなし——を設計の芯に据えた一隻です。

和食に洋食、鉄板焼きとダイニングは幅広く、いずれも旬の素材を主役にした本格の料理。何よりこの船を語るうえで外せないのが、大浴場と露天風呂です。揺れる甲板の下で湯につかり、窓の外に海を眺める——日本の船ならではのこの時間は、飛鳥Ⅲの大きな魅力のひとつです。メインシアターのショーや講演会、茶道や生け花の体験まで、航海そのものが一つの旅程として組まれています。


横浜を出て、駿河湾を渡り、また横浜へ。その円を描く航海のなかで、清水は唯一陸に降り立つ一日です。まぐろの脂の甘さ、久能山の高みから見渡した駿河湾、登呂の水田をわたる風——そのどれか一つでも、旅の記憶にそっと残れば嬉しく思います。夕方5時、飛鳥Ⅲはふたたび横浜へ。清水で拾い集めた景色と味を手みやげに、どうか良い船旅を続けてください。

良い旅を。Have a wonderful voyage.


飛鳥Ⅲの清水寄港ガイド一覧

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