清水港周辺には、河岸の市やエスパルスドリームプラザなど、観光で立ち寄りやすいスポットがいくつかあります。

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でも、せっかく清水に来たなら、少しだけ駅の反対側まで歩いてみるのもおすすめです。

JR清水駅の西口から続く「清水駅前銀座」や、その先にある「清水銀座」は、地元の人が普段使いしている昔ながらの商店街。

お茶屋さんや和菓子屋さん、喫茶店、衣料品店などが並び、観光地とはまた違った清水の日常を見ることができます。

クルーズ船が停泊する日の出埠頭からも徒歩圏内。

「有名な観光スポットを回るだけではなく、ちょっとローカルな場所も歩いてみたい」

そんな方におすすめしたいエリアです。


まず名前を整理。「銀座」は実は3つあります

初めて来る人には少し分かりにくいのですが、JR清水駅から新清水駅方面へ続く一帯には、いくつかの「銀座」があります。

清水駅前銀座

JR清水駅前の無料送迎バス乗り場の案内板(時刻表つき)
JR清水駅前の無料送迎バス乗り場の案内板(時刻表つき)(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

JR清水駅西口を出てすぐの場所から南へ続く、約430メートルのアーケード商店街です。

A・B・Cの3つのブロックに分かれていて、「清水駅前のアーケード」と言えば、基本的にはここを指します。

清水中央銀座

駅前銀座をそのまま南へ歩き、高架をくぐった先に続くエリアです。

駅前銀座より少し落ち着いた雰囲気になります。

清水銀座

さらに新清水駅方面へ進んだ場所にある商店街です。

このあたりは旧東海道沿いでもあり、昔から人や物が行き交ってきたエリアでもあります。

とはいえ、観光で歩くときに3つの名前を覚えておく必要はありません。

JR清水駅西口からアーケードに入り、そのまま南へ歩いていけばOK。

気になるお店があれば、途中で立ち寄りながら歩いてみてください。


清水駅前銀座は、戦後の闇市から始まった商店街

JR清水駅の東西自由通路。エスパルスのバナーが並ぶ
JR清水駅の東西自由通路。エスパルスのバナーが並ぶ(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

今では落ち着いた雰囲気の清水駅前銀座ですが、その始まりは戦後までさかのぼります。

駅前に自然発生的にできた露店や闇市がルーツとなり、その後、復興とともに店舗が増えていきました。

清水駅前銀座商店街が発足したのは1959年。

1967年には全天候型のアーケードが整備されました。

現在も、昔からこの場所で営業しているお店や、代替わりしながら続いているお店があります。

新しい観光施設とはまた違い、昔から続く商店街の雰囲気がそのまま残っているのが、このエリアの面白いところです。


そもそも「商店街」ってどんな場所?

日本に住んでいる人にとっては当たり前の存在ですが、海外から来る人に説明すると、意外と伝えるのが難しいのが「商店街」です。

簡単に言えば、個人経営のお店が集まった昔ながらのショッピングストリート。

お茶屋さん、八百屋さん、魚屋さん、衣料品店、飲食店など、地域の生活に必要なお店が集まっています。

日本では大型スーパーやショッピングモールが増える前、こうした商店街が地域の買い物の中心でした。

清水の銀座も、観光客のためにつくられた場所ではありません。

学校帰りの学生が通ったり、近所の人が買い物をしていたり、お店の人同士が話していたり。

そうした「普段の清水」を見られるのが、この場所の魅力だと思います。


アーケードを歩いてみよう

清水駅前銀座は、「ここに来たら絶対これを見る」というタイプの観光地ではありません。

むしろ、特に目的を決めずに歩く方が楽しめる場所です。

昔ながらのお店

商店街には、和菓子屋さん、お茶屋さん、陶器や生活雑貨のお店、衣料品店など、昔ながらのお店が点在しています。

静岡らしいお土産を探したいなら、お茶や和菓子を見てみるのもおすすめです。

観光施設のお土産店とは少し違った商品に出会えることもあります。

喫茶店やローカルな飲食店

商店街の中や周辺には、昔ながらの喫茶店や地元向けの飲食店もあります。

歩き疲れたら、気になるお店に入って一休みしてみてください。

静岡らしいものを食べたい方は、「静岡おでん」を探してみるのもいいと思います。

黒いだしで煮込んだ具材に、だし粉などをかけて食べる、静岡ではおなじみの食べ物です。

ストリートピアノもあります

アーケード内には、誰でも自由に弾けるストリートピアノがあります。

タイミングが良ければ、買い物途中の人が演奏していることも。

観光スポットというほど大げさなものではありませんが、商店街を歩いている途中に突然ピアノの音が聞こえてくるのも、この場所らしい風景です。


7月に来るなら「清水七夕まつり」もチェック

もし7月上旬に清水へ来る予定なら、ぜひチェックしてほしいのが「清水七夕まつり」です。

1953年から続く、清水を代表する夏のお祭りのひとつ。

期間中は、清水駅前銀座から清水銀座周辺まで、大きな七夕飾りや吹き流しが並び、普段の商店街とはまったく違った雰囲気になります。

屋台も並び、浴衣姿の人も多く、毎年かなりにぎわいます。

2026年は7月2日〜5日に開催されました。

開催日は毎年変わるため、7月に訪れる場合は事前に最新情報を確認してみてください。


何時ごろ行くのがおすすめ?

商店街を歩くなら、午前遅め〜午後の時間帯がおすすめです。

清水駅前銀座には商店街全体で決まった営業時間があるわけではなく、それぞれのお店が個別に営業しています。

そのため、

「アーケードに行ったら、全部のお店が開いている」

という感じではありません。

定休日も営業時間も店ごとに違うため、シャッターが閉まっているお店があるのも普通です。

比較的お店が開いているのは、午前11時ごろから夕方くらいまで。

早朝や夜になると、かなり静かになります。

雨の日にも歩きやすい

清水駅前銀座は屋根付きのアーケードなので、雨の日にも歩きやすい場所です。

「せっかく来たのに、雲が多くて富士山が見えない……」

という日には、三保松原から予定を切り替えて、商店街を歩いたり、駅周辺でランチをしたりするのもひとつの選択肢です。


清水銀座・駅前銀座への行き方

JR清水駅から

JR清水駅みなと口(東口)のロータリーと東海道線の車両
JR清水駅みなと口(東口)のロータリーと東海道線の車両(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

いちばん簡単です。

JR清水駅の西口を出ると、すぐ正面に清水駅前銀座の入口があります。

駅から徒歩2分ほどでアーケードに入れます。

クルーズ船が停泊する日の出埠頭から

日の出埠頭の乗降エリア。奥に停泊中のクルーズ船
日の出埠頭の乗降エリア。奥に停泊中のクルーズ船(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

日の出埠頭からJR清水駅までは、徒歩で20分ほど。

道はほぼ平坦なので、街を見ながら歩くこともできます。

タクシーの場合は10〜15分程度が目安です。

クルーズ会社によっては、寄港日に駅周辺までシャトルバスが運行されることもあります。

運行状況は船会社や寄港日によって異なるので、船内で確認してください。

新清水駅から

静岡鉄道の新清水駅から歩く場合は、清水銀座側から入り、JR清水駅方面へ向かって歩くルートになります。


河岸の市と一緒に回るのがおすすめ

いちば館1階の通路。鮮魚店の間に食事処が並ぶ
いちば館1階の通路。鮮魚店の間に食事処が並ぶ(撮影:清水港クルーズガイド編集部)
いちば館のまぐろ丼の店。店頭に丼のメニューが並ぶ
いちば館のまぐろ丼の店。店頭に丼のメニューが並ぶ(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

清水駅周辺を歩くなら、個人的におすすめなのが「河岸の市」とのセットです。

JR清水駅の東口側(海側)にある河岸の市で、まずまぐろや海鮮のランチ。

そのあと駅を通り抜け、西口から清水駅前銀座へ。

駅を挟んで東と西にあるので、移動も簡単です。

「清水に数時間しかいられないけれど、海鮮も食べたいし、少し街も歩きたい」という方には、かなり回りやすいコースです。

河岸の市については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

河岸の市ガイド

清水港全体の回り方はこちら。

清水港クルーズ完全ガイド


商店街を楽しむときのちょっとしたポイント

現金を少し持っておく

小さな個人商店では、現金のみのお店もあります。

クレジットカードやスマホ決済が使えない場合もあるので、少額の現金を持っておくと安心です。

JR清水駅周辺にはコンビニやATMもあります。

お店に入ったら「こんにちは」

小さなお店では、お店の人との距離が近いのも商店街ならでは。

お店に入ったときに「こんにちは」、買い物をしたら「ありがとうございます」と声をかけるだけでも十分です。

日本語が話せなくても、笑顔であいさつすれば大丈夫です。

写真を撮るときはひと声

アーケードや街並みを撮影するのは問題ありませんが、お店の中や店員さん、買い物をしている人を撮りたい場合は、一度確認してから撮影するのがおすすめです。

気になるものがあったらひとつ買ってみる

商店街を歩いていて、お茶やお菓子、果物など気になるものがあれば、ぜひ買ってみてください。

数百円くらいで買えるものも多く、地元のお店で買い物をすること自体が旅の思い出になります。


よくある質問

Q. エスパルスドリームプラザがあるのに、行く価値はありますか?

ドリームプラザと商店街は、かなり雰囲気が違います。

ドリームプラザは飲食店やお土産店が集まっていて、クルーズ埠頭からも近く、とても便利です。

一方、清水駅前銀座や清水銀座は、観光施設というより地元の生活エリア。

時間に余裕があるなら、両方見てみるのがおすすめです。

歩いて20分ほどしか離れていませんが、かなり違った清水を見ることができます。

Q. どのくらい時間がかかりますか?

商店街を歩くだけなら30分ほど。

お店をのぞいたり、カフェに入ったりするなら、1時間〜1時間半くらいあるとゆっくり楽しめます。

河岸の市と組み合わせるなら、2〜3時間程度を見ておくとよいと思います。

Q. 日本語が話せなくても大丈夫ですか?

大丈夫です。

英語表記は観光施設ほど多くありませんが、値段を確認して買い物をする程度なら問題ありません。

必要に応じてGoogle翻訳などの翻訳アプリを使えば、ほとんど困らないと思います。

Q. 週末や水曜日でも歩けますか?

商店街は公道なので、いつでも歩くことができます。

ただし、お店ごとに定休日があります。

週末も営業しているお店は多いですが、すべての店舗が開いているわけではありません。

また、河岸の市と一緒に訪れる場合は、河岸の市の休業日も事前に確認してください。

Q. 車いすやベビーカーでも歩けますか?

アーケード内は基本的に平坦で、ベビーカーでも比較的歩きやすい場所です。

日の出埠頭から商店街まで徒歩で移動する場合は約20分あるため、移動が大変な場合はタクシーでJR清水駅まで移動する方法もあります。


清水には、有名な観光スポットだけではなく、地元の人が普段使っている場所もたくさんあります。

清水駅前銀座や清水銀座も、そのひとつです。

「何か特別なものを見る」というより、少し歩いて、お店をのぞいて、気になるものを買ってみる。

そんな過ごし方が似合う場所だと思います。

クルーズで清水を訪れて、少し時間に余裕がある方は、ぜひ駅の西側にも足を延ばしてみてください。

*最終更新:2026年7月。各店舗の営業時間・定休日は店舗ごとに異なります。七夕まつりの日程は毎年変わるため、最新情報をご確認ください。*