「清水で何ができるか、アイデアがほしい」

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クルーズで清水に寄港する方から、いちばんよく聞く声です。

この記事では、清水を拠点にする編集部が、寄港日に現実的にできることを「船からの距離と所要時間」順に20個並べました。

各項目に、料金・定休日・詳しいガイド記事へのリンクを付けています。

定休日には注意したい点がいくつかあるので、まずそこから始めます。

先に、位置関係だけお伝えしておきます。

クルーズ船が着く日の出埠頭は、ほぼ町の真ん中にあります。

徒歩5分に商業施設、そこから10分で魚市場。

富士山・三保松原・久能山東照宮といった有名どころも、20分圏内です。

交通・両替・Wi-Fiなどの基本は、清水港完全ガイド にまとめています。

📰 A4一枚の「寄港日新聞」をダウンロード(PDF) | 定休日の早見表、徒歩圏のスポット、半日コース、費用のめやすを1枚に収めました。船の上はインターネットが繋がりにくいので、乗船前に印刷して持っていくと安心です。


⚠️ まず曜日チェック

寄港日の計画がいちばん崩れる原因は、距離でも天気でもなく定休日です。

行きたい場所を決める前に、まずこの表を確認してみてください。

寄港日が… 休みなのは
月曜 フェルケール博物館、登呂博物館、駿府城公園の櫓・庭園(公園自体は開放)
火曜 次郎長生家。日本平夢テラスは第2火曜のみ休館
水曜 河岸の市。このリストで最重要
平日全般 山内屋のいちご狩り(土日祝のみ営業)

それ以外のスポットは、基本的に年中無休です。


船から歩いて行ける(徒歩0〜15分)

埠頭のすぐ隣にあるエスパルスドリームプラザの外観。観覧車「ドリームスカイ」が目印です。静岡の名物グルメや海産物、お土産がそろうショッピングモールで、徒歩1〜3分で着きます
埠頭のすぐ隣にあるエスパルスドリームプラザの外観。観覧車「ドリームスカイ」が目印です。静岡の名物グルメや海産物、お土産がそろうショッピングモールで、徒歩1〜3分で着きます(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

1. エスパルスドリームプラザ

ドリームプラザ1階「駿河みのり市場」の静岡地酒コーナー
ドリームプラザ1階「駿河みのり市場」の静岡地酒コーナー(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

桟橋から徒歩約5分の複合施設です。

約60店舗にフードコート、すし横丁があり、下の2〜4番までがこの一棟に収まっています。

入場無料、ショップ10:00〜20:00・レストラン〜21:00。

このリスト全体の「雨の日の保険」でもあります。

2. ちびまる子ちゃんランド

清水は、『ちびまる子ちゃん』の舞台になった町です。

ドリームプラザ3階の屋内テーマパークで、昭和のまる子の世界を再現しています。

10:00〜20:00(最終入館19:30)・年中無休、大人1,200円/3歳〜小学生700円。

夏は空調が効いているのもうれしいところです。

3. 観覧車ドリームスカイ

港のすぐ横に立つ、高さ52mの観覧車です。

1周約13分で、港や駿河湾、晴れれば富士山まで見渡せます。

1人700円、10時から毎日運行(4〜10月は21時まで、冬期は20時まで。強風時は休止)。

最初にここへ上って、これから回る町の位置関係をつかんでおくのもひとつの手だと思います。

4. 清水すしミュージアム

ドリームプラザ内にある、すしの歴史のコンパクトな博物館です。

清水はまぐろ水揚げ日本一の港なので、この町らしい施設だと思います。

11:00〜18:00、大人500円/4歳以上200円。

併設の清水すし横丁のレシートを提示すると半額になるので、先に食べてから入るのがおすすめです。

5. フェルケール博物館

創業200年を超える地元の物流会社が運営する、港と船の博物館です。

船の模型や港の歴史の展示に加えて、缶詰記念館もあります。

清水は、ツナ缶の日本一の産地でもあります。

9:30〜16:30、月曜休館、大人400円。

ドリームプラザから港沿いにすぐです。

6. ウォーターフロントの散歩道と「最初の富士山」

無料で、終日歩けます。

港沿いの遊歩道からは、駿河湾越しに富士山が正面に見えます。

富士山は午前中の早い時間ほど姿を見せやすく、「その日いちばんの富士山は入港時のデッキから見えた」という乗客も実際に多いです。

富士山が最優先なら、お金を使う前に 富士山デイトリップガイド の「正直な期待値」を読んでみてください。

7. 次郎長生家

清水いちばんの有名人、清水次郎長(1820〜1893)が生まれ育った商家が、港の旧市街に残っています。

国登録有形文化財です。

無料、平日10:00〜16:00/土日祝〜17:00、火曜休。

20分ほどの滞在でも、港町の人物史に触れられる場所です。

次郎長がどんな人物だったのか、侠客から「港の恩人」への転身は、清水次郎長の物語 で紹介しています。


ひとっ跳びで行ける(水上バス・シャトル・タクシー15〜20分)

寄港に合わせて日の出埠頭に待機する静鉄タクシー
寄港に合わせて日の出埠頭に待機する静鉄タクシー(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

8. 水上バスで港を横断する

水上バス①番のりばの浮桟橋と乗降口
水上バス①番のりばの浮桟橋と乗降口(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

清水でいちばん安い「船旅」です。

日の出(ドリームプラザから徒歩2分)・江尻(河岸の市前)・三保を結び、1区間1,000円、1周約55分で1,800円。

晴れた日なら、格安の富士山クルーズになります。

日の出発は9:55〜15:55の1日7便。

便数が限られるので、時刻表を確認してから予定を組んでください。

詳しくは 三保DIYガイド にまとめています。

9. 40分のベイクルーズに乗る

もう少し大きな船で、しっかり港を周遊するコースです。

日の出発11:30/13:00/14:00/15:00、大人2,000円/小学生1,000円。

富士山とコンテナクレーンが同居する、働く港ならではの景色が見られます。

なお、三保で乗り降りできたミニ遊覧コースは、2026年4月から当面休止中です。

その役割は、いまは8番の水上バスが担っています。

10. 河岸の市でまぐろを食べる

清水魚市場「河岸の市」いちば館の外観
清水魚市場「河岸の市」いちば館の外観(撮影:清水港クルーズガイド編集部)

まぐろ水揚げ日本一の港で食べる、お昼ごはんです。

鮮魚店と市場食堂が2棟に並び、東京なら3倍の値が付くようなまぐろ丼が普通に出てきます。

いちば館9:30〜17:30、水曜定休。

このリストでいちばん重要な定休日です。

ドリームプラザから徒歩10分、または水上バスで1区間。

どちらの棟に入るべきか、注文の仕方は 河岸の市完全ガイド に、清水のまぐろが特別な理由は 清水グルメガイド にまとめています。

11. 清水銀座のアーケードを歩く

全長430mの全蓋式アーケードと、周辺の商店街です。

個人商店やストリートピアノがあり、観光地化されていない「ふだんの日本」が続きます。

港から徒歩約20分、またはタクシーですぐ。

無料で、ドリームプラザ以外ではいちばんの雨の日候補だと思います。

この商店街の来歴は、清水銀座ガイド でどうぞ。

番外編として、スーパーをめぐる編集部企画のツアーがあります。

外国人クルーズ客のあいだで、日本のスーパー巡りは神社や展望台に並ぶ定番の人気体験です。

そこで当編集部では、地元スーパーを専属ガイドと巡る少人数ツアー「清水ローカルスーパーマーケットツアー」を企画しました。

予約時のアンケートをもとに、あなた専用の買い物リスト(おすすめ5〜7品)を用意します。

黒はんぺん、削り節、深蒸し茶、本わさびといった「静岡の台所」を、2時間で案内します。

集合は船を降りてすぐの日の出ふ頭前、1人6,000円、英語の回もあります。

詳しくは ツアーの告知記事 をご覧ください。

12. 三保松原の松の下に立つ

三保松原の海岸から望む富士山
三保松原の海岸から望む富士山(Suicasmo / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

天女が羽衣を掛けたと伝わる、世界文化遺産の松原です。

3万本の松と「神の道」、そして天気が許せば、浮世絵師たちが描いた富士山の眺めが待っています。

無料です。

ビジターセンター「みほしるべ」(9:00〜16:30・無休)も、20分ほど見ていく価値があると思います。

桟橋からタクシー15〜20分(2,500〜3,500円)、または水上バス+バス/徒歩。

物語は 三保松原ガイド、段取りは DIYショアエクスカーションガイド にまとめています。

13. 三保の浜を歩く

同じ半島の、もうひとつの顔です。

黒い小石の浜が約3km続き、駿河湾を挟んで富士山と真正面に向き合います。

無料・終日。

12番とセットでひとつの訪問にすると、晴れた日にはとても良い半日になると思います。


半日かける価値がある(上陸4時間〜)

14. 日本平夢テラス

標高307mの山頂に立つ、360度の展望施設です。

富士山、駿河湾、茶畑、そして港に停泊している自分の船まで見渡せます。

無料、9:00〜17:00(土曜〜21:00)、第2火曜休(屋外回廊は終日開放)。

港から車で約20分です。

実用的な直行バスがないので、15番とセットにしてタクシー代の元を取るのがおすすめです。

15. 久能山東照宮

楼門から見下ろす久能山東照宮の境内
楼門から見下ろす久能山東照宮の境内(Motokoka / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

徳川家康が最初に葬られた、国宝の社殿を持つ東照宮です。

極彩色の彫刻と金箔で飾られた社殿を、山の中腹で見られます。

日本平からロープウェイ5分(往復1,250円)、健脚なら海側から石段1,159段を登るルートもあります。

社殿700円/博物館共通1,200円、9:00〜17:00・無休。

100ドルの船社バスツアーより安く回る方法も含めて、日本平・久能山ガイド にまとめています。

16. 山頂の茶畑でお茶を飲む

静岡は、日本の茶のおよそ4割を育てる県です。

日本平の「全景の茶の間」では、現役の茶畑の中に設えたプライベートテラスを90分貸し切り、お茶とお菓子のセットと富士山のパノラマを楽しめます。

1人3,000円、10:00からの時間帯制、3日前までの完全予約制です(屋外のため天候に左右されます)。

ひとつ注意点があります。

近くの日本平お茶会館の茶摘み体験は、2026年度は実施されていません。

予約するのは「テラス」であって「茶摘み」ではない点を、予約時に確認してください。

17. 薩埵峠から浮世絵の景色を見る

薩埵峠から望む富士山と駿河湾
薩埵峠から望む富士山と駿河湾(Alpsdake / Wikimedia Commons, CC BY-SA 4.0)

歌川広重が『東海道五十三次』に描いた、旧東海道の崖の上です。

構図はいまもほぼそのままで、海の上の富士山の下を新幹線が走り抜けていきます。

無料・終日ですが、完全に晴天向きです。

興津駅・由比駅(清水からJRで1〜2駅)からのハイキングが40〜50分かかるので、上陸時間の長い日と、歩ける靴のある日に向いています。

18. 電車で静岡市街へ:駿府城公園

JRで11分の静岡駅は、家康が晩年を過ごした町です。

駿府城公園は無料・終日開放。

復元された東御門・巽櫓(200円)と紅葉山庭園(150円、全施設共通券360円)は9:00〜16:30、月曜休館です。

城より古代が好きなら、2,000年前の弥生集落を復元した登呂遺跡(こちらも月曜休館)という選択肢もあります。


季節限定・状況次第(カレンダーと相談)

19. 久能海岸で石垣いちご狩り(目安12月〜5月)

久能山東照宮の下の海岸沿いには、明治期から続く「石垣いちご」のビニールハウスが並びます。

いちご狩りは、冬から5月頃まで。

山内屋さんの場合は土日祝のみで、ピーク期は大人3,300円(春に向けて値下がりします)、30分食べ放題・要予約です。

シーズンが合えば、15番と組み合わせて回るのが良いと思います。

平日営業の農園もあるので、寄港日が平日なら農園ごとに確認してみてください。

20. 清水エスパルスの試合を観る

清水は、日本有数のサッカーの町です。

寄港日にIAIスタジアム日本平でホームゲームがあるなら、行ってみる価値があると思います。

日本のサッカー観衆の熱気にふれられるのも、この町ならではの体験です。

リーグ戦は8月開幕・5月末閉幕(12月中旬〜2月下旬は中断)。

試合日は清水駅からシャトルバス(15分・500円)が出ており、クラブ公式の英語チケットサイトもあります。

まず、寄港日と日程表を照らし合わせてみてください。


リピーター・長時間上陸向けのおまけ

  • 清見寺(興津)。幼い家康が学んだ禅寺で、海に向かって並ぶ五百羅漢があります。拝観300円、8:30〜16:30。薩埵峠(17番)と組み合わせやすい場所です
  • 祭りに寄港日を当てる清水みなと祭り(8月上旬)は埠頭前の通りが約1万人の かっぽれ で埋まり、海上花火で締めくくられます。7月上旬なら、清水銀座の七夕まつりもあります
  • 富士山そのものを目指すなら、可能なのは最長クラスの寄港のみです。それでも本質は「眺め」です。段階別の現実的なプランは 富士山デイトリップガイド にまとめています
  • ツアーかDIYか迷ったらショアエクスカーション徹底比較 で3つの選択肢を正直に値付けしています

そのまま使える組み合わせ3例

  • 王道の初回(5〜6時間): 6番を早朝デッキから → タクシーで12・13番の三保 → 水上バスで戻る → 10番でまぐろ昼食 → 1番で土産。1人6,000円以内に収まります
  • 雨の日: 1番 → 2番か4番 → 10番(市場は屋根の下)→ 11番のアーケード。山が見えなくても成立する一日です
  • 歴史の日(6時間〜): 14番 → ロープウェイ → 15番久能山 → シーズンなら19番のいちご、または電車で18番駿府城へ。山上の東照宮から隠居の城まで、家康を一本の線でたどれます

よくある質問

Q. 船のツアーを予約しなくても本当に回れますか?

前半2セクションは、間違いなく回れます。

清水は、日本で最もDIY向きの寄港地のひとつです。

半日クラスも、タクシー+ロープウェイで置き換えできます。

全選択肢の比較は、ショアエクスカーションガイド にまとめています。

Q. 寄港日が水曜です。河岸の市が休みなら?

市場の建物は休みですが、清水でまぐろを食べる方法はほかにもあります。

ドリームプラザ(1番)の清水すし横丁は、毎日営業しています。

河岸の市ガイド に、水曜の代替プランをまとめています。

Q. 富士山が見えなかったら?

よくあることです。

特に夏の午後は隠れがちです。

富士山は「目的」ではなく「ボーナス」として、一日を組んでみてください。

東照宮・松原・市場・商店街は、山が見えなくても良い一日になる場所です。

眺望に本当に左右されるのは、3・6・8・13・14・17番だけです。

Q. 1回の寄港でいくつ回れますか?

標準的な8時間上陸なら、半日クラス1つ+港周辺2〜3個が無理のない範囲です。

有料施設を3つ続けるより、歩くこと・港・昼食そのものが体験になると思います。

帰船までの余裕は、常に30〜40分みておいてください。


*最終更新: 2026年7月。営業時間・料金・運行状況は2026年中頃の各施設の公式情報に基づきますが、変更されることがあります(特に季節ものは要確認)。記事中のいかなる事業者とも商業的関係はありません。*